はお。こいるです。
先日RPG研究会のOB会がありまして、ゲームをする機会があったのでシステム解説をば。
今回は「異界戦記カオスフレア」です。
続きからどうぞ。
「異界戦記カオスフレア」は簡単に言うと、
「様々な世界からやってきた選ばれし者『カオスフレア』となり、世界を破滅へと導く存在『ダスクフレア』と戦う」
という内容になっております。
カオスフレアの基本舞台である始原世界オリジンは基本的には普通のファンタジー世界ですが、現在は異世界からの侵略や入植によって様々な世界のごった煮のような状況です。
地球からの救世主フォーリナー、竜族アムルタート、星間武士である富嶽、巨大企業ネフィリム、魔族コラプサー、現地人であるオリジン、そして「無印」時代の主な侵略者であり敵であった機械生命体グレズといった様々な勢力が集まり、ダスクフレアによる世界滅亡を阻止するというのが「異界戦記カオスフレア」の大まかな流れとなっています。
一言でイメージできる作品を上げることはできませんが、逆に「どんなキャラでもできる」というのがカオスフレアの特徴です。
その種類は誇張抜きで「出来ないキャラクターがない」所へと近づいており、公式サポートのないキャラクターでも2つ以上の勢力の特性を併せ持つ「マルチミーム」や同勢力内の別々の特徴を「マルチブランチ」によってキャラクター作成段階から再現が可能となっています。どこまで希望のキャラクターに近づけるかは作る人の感性次第といった所でしょうか。
現在第二版となる「異界戦記カオスフレアSecond Chapter」では上記の他、
ダスクフレアを信仰する星間侵略者テオス、巨大中華帝国である暁帝国、デーモンとサイバーパンクの世界パンデモニウム、スチームパンクと獣相の地下世界ロンデニオン、砂漠の民サンドブロゥ、天使アンゲロイ、もう一つの地球である美酒町、冥府の門番アラドゥス、大森林を生きるハンター達ルイムニー、「天下繚乱」からのスポット参戦である時空破断、崩壊した世界の生存者オルファン、さらに初期段階の設定を流用したオリジン(オルタ)
と実に12種のミームが追加。掲載データ量だけを見れば随一と言えるでしょう。
これらを組み合わせ、あるいは単体で運用して自分の望むキャラクターを作るというのがカオスフレアの楽しみと言えます。
判定方法は単純な2D+能力値ですが、ここに「フレア」と呼ばれる要素が加わります。
フレアは各々のロールプレイによりGMや他のPLから配られるリソースで、トランプを使用します。これにより「自分のロールを評価してもらった」という感覚が生まれ、ロールをしやすい環境が出来あがるようになっています。
フレアが配られる基準は「琴線に触れた」「面白かった」「場面に合ったロールプレイだった」等々。フレアは各自のソートに合ったものを提示することで数字分の達成値上昇、合っていないものは1点の達成値上昇となります。
またダメージにも差分値が採用されているものがあり、達成値を上げれば上げるほどダメージも上昇する傾向があります。
ロールをしてフレアを貰い、フレアを使って高い達成値を叩きだして、超絶ダメージを叩きつける。この爽快感は中々他のシステムにはないものでしょう。
続いて注意点。
まずはロールが必須のシステムであること。達成値の上昇の他、特技のコストにもフレアが使われるため、ロールをしない事はリソースの欠如及び致命的な状況を引き起こします。そのため、ロールが苦手あるいはロールをしないPLには難しいシステムとなります。
もう一つの問題は膨大なデータ量です。どのデータを使うかは人によって異なるため、キャラクター作成の段階から膨大な時間を費やすことになります。サクッと遊ぶならサンプルキャラを使ってもらうのが良いのですが、そうするとカオスフレアの楽しみの半分を失うことになってしまいます。そういう意味では全てのデータを使わず、手持ちの物だけで遊ぶというのも手ではあります。
さらに点数計算も若干面倒です。差分値を採用しているのもありますが、特技や装備に平然と掛け算が入ってきます。○○×2+2D+○○の達成値、相手の達成値と比べて差分を出し、ダメージが○○×3+3D+差分という計算が常時入ってくるので、決して軽いシステムではありません。
総評としては、ロールによる掛け合いで楽しみ、大量のフレアを飛ばしながら高達成値や大ダメージを叩きだす爽快感を求めるならやって損はないシステムでしょう。
世界のごった煮の中で、右も左も分からぬ地球人をやるもよし。好きなゲームや小説のキャラクターを元にして遊ぶもよしです。とにかく思いっきりロールプレイしてゲームを楽しみたいなら是非にとお勧めいたします。
今回の解説は以上となります。また次の機会にお会いしましょう。では。
PR