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TRPGお悩み相談室 第1回 その3


はお。こいるです。引き続き体調不良です(いつもの)。
明日あたり、地元は大雨になるとの事で。何事も無く過ぎてくれるのを待つばかりです。

それではお悩み相談室 第1回その3。前回の続きです。
前回はこちらから。


3つめは「PC⇒PC」型。PCの発言にPCが返す形です。この場合のパターンは2つ。PCが独り言のようにロールしたのを他のPCが拾うパターンと、PC自身が他のPCに話しかけるパターンです。
例1(独り言⇒会話のパターン)

PC1「許せん・・・このような事が罷り通って良いのか!」
PC2「落ち着けPC2。これもまた乱世を生きるものの宿命よ。」
例2(話しかけるパターン)

PC3「どうやら皆さん目的は同じの様子。どうでしょう、ここは一時休戦して協力するというのは?」
PC2「業腹だが致し方なし、か。PC1もそれでいいか」
PC1「いいも何も!手が増えるのは願ったりだぜ、よろしくな!」


こんな感じです。

このロールも、2つめのと同じで「シナリオ進行上は全く必要ないもの」ですが、目的が若干異なります。2つめの説明では「ストーリーに厚みを持たせるため」と書きました。3つめの場合は「PCの設定を深めるため」に行うものになります。

この場合に反応が貰えないのが、恐らく一番多いと思います。

原因としてはまず、「声が小さい」。これは2つめでも説明しましたが、相手はゲームを統括するGMではなく同じ参加者のPLとなる上に、そのPLがロールしている所にカットインして入ることになるので、聞こえなければスルーされる可能性はさらに増します。

次に、「ロールが自己完結してしまっている」。これは、他のPCのセリフに重ねて言う場合に良くあるパターンです。他のPCに話しかける訳でもなく、意見を求める訳でもなく、誰かが喋った後にボソッと自分のキャラ性を見せるロールをする。他のPCは話を振られたわけでも無いですし、そのロールをした人を注視してはいない状態になります。結果、特に進展なくスルーとなる訳です。


悪い例1:

PC1「くそっ!結局俺達には何もできないのかよ!」
PC3「これも運命か・・・」
PC2「諦めるな!まだ何か方法はあるはずだ!」


この場合にスルーされやすいのはPC3の発言になる訳ですね。PC1→PC2で流れが出来てしまっていますから、注目を集めていないPC3は目立つことのないロールになってしまっています。文章で書くとカッコいいんですけどね(笑)。

似たような形で「話を前にも後にも進めない発言を行う」というものもあります。

これは、PC全員が情報共有して話し合いをする場面や、戦闘中の場面に良く起こりますね。バカなキャラをロールしている時の「分かんない」。組織に属してるキャラクターの「仕事だからな」。一匹狼キャラの「勝手にやってろ」「どうでもいい」。こういったロールは、他のPCに絡んだとしても設定が深くなるわけでも無いですし、話が進展もしません。結果、「拾わなくても良いセリフ」となり、ロールが流されることになります。


悪い例2:

PC1「済まない皆。こんな面倒事に巻き込んじまって・・・」
PC3「気にすんなよ!あいつを助けたいのはお前だけじゃないぜ。」
PC2「関係ない。俺は俺の仕事を遂行するだけだ。」
PC4「話はまとまったようですね。では本丸攻めと行きましょうか。」


きっかけを作るPC1、それに反応するPC3、最後に話を締めるPC4と注目出来る部分があります。PC2はどうでしょう。他のPCと絡む発言ではないために、結果として地味になってしまっています。


悪い例3:

PC3「さて、当面の問題はどうやってここから脱出するかですが・・・」
PC1「隔壁が起動していない場所は見つけられるか。そこをたどって行けばあるいは。」
PC2「よし、ではそのプランで行こう。」
PC4「何でもいいけどお腹空いたから早くして。」
GM「では判定に入ろうか。えー隔壁が下りていない場所を(略」


全員で解決策を探しているように見えますが、PC4はその議題に参加していません。もちろん面倒事の嫌いな能天気腹ペコキャラをロールしているのでしょうが、この発言は自分のキャラ性を他のPCに伝えるだけであり、それが進展する土壌が整っているシーンとは言えません。結果、「拾わなくても良いセリフ」となってスルーされる事になります。


もちろんロールに慣れた人であれば、「拾わなくても良いセリフ」を昇華させることも可能です。



例1:
PC1「済まない皆。こんな面倒事に巻き込んじまって・・・」
PC3「気にすんなよ!あいつを助けたいのはお前だけじゃないぜ。」
PC2「お前の都合は関係ない。俺は俺の仕事を遂行するだけだ。奴を放置するのは組織の利にならんからな。」
PC4「話はまとまったようですね。では本丸攻めと行きましょうか。」


「お前の」というセリフを据えることで、一端は話を聞いたという形を取ることが出来ます。加えて組織第一であるという自分の心情を絡める事で、大雑把な目的意識で動いているのではないというキャラ付けも出来上がります。簡潔に伝えるのは大事ですが、「言葉が足りなければ受け止められる量も少ない」という場合もあるので、そこは考えてみるといいかもです。


例2:

PC3「さて、当面の問題はどうやってここから脱出するかですが・・・」
PC1「隔壁が起動していない場所は見つけられるか。そこをたどって行けばあるいは。」
PC2「よし、ではそのプランで行こう。」
PC4「じゃ、早く出よ!こんなとことっとと出てご飯食べたい!」
GM「では判定に入ろうか。えー隔壁が下りていない場所を(略」


他の人の話を聞いていないスタンスでなければこんな所でしょうか。悪い例にあった「何でもいいから」というセリフは、他のPCの話していた事を完全に拒絶して自分の世界をねじ込んでしまう発言です。ここで加えたのは、頭の「じゃ、」ですね。この接続詞を前に置くことで、ちゃんと話を聞いていましたというアピールになり、議題に参加している事になります。自分の言葉を聞いてもらうなら、まずは同じテーブルを囲むことが大事という訳です。



もうちょっとだけ続くんじゃ。

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